DTMを始めたばかりの方の中には、「どの音源やエフェクトを買えばいいのかわからない」と悩んでいる方も多いと思います。DTMにはさまざまなプラグインがあり、それぞれ用途が異なります。本記事では、初心者が最初に導入すべき外部音源とエフェクトをご紹介します!
プラグインとは?
プラグインとは、簡単に言うとDTMの機能を増やすためのツールの事です。
プラグインには大きく分けて 「ソフト音源(音を鳴らすもの)」 と 「エフェクト(音を加工するもの)」 の2種類があります。DTMではその2種類のことを総称してプラグインと呼びます。
そして、初めからDAWに搭載されているプラグインを「標準プラグイン」
別途インストールするプラグイン を「サードパーティ製プラグイン」と言ったります。
ソフト音源とは?
ソフト音源 とは、楽器の音を出すためのプラグインの事です。
これがあれば、ピアノやドラム、ギターやシンセなど、実際に楽器がなくてもその楽器の音を鳴らす事ができます。
🔹 主な種類
- アコースティック系(ピアノ・ドラム・オーケストラ音源など)
- シンセサイザー系(電子音・EDM系の音作り)
- サンプラー系(録音された音を鳴らしたり加工したりできるもの)
🔹 代表的なソフト音源
- 【ピアノ音源】Keyscape、Addictive Keys
- 【ドラム音源】Superior Drummer、EZ Drummer
- 【シンセ音源】Serum、Omnisphere
ソフト音源がないと、DAW単体ではリアルな楽器の音を作り出せないので、楽曲制作には必須のプラグインとなります。
エフェクトとは?
エフェクト は、音を加工・調整するためのプラグインです。
主な種類と代表的なものは以下になります。
🔹 主な種類
- EQ(イコライザー) → 音の周波数を調整して、聴こえ方を変える
- コンプレッサー → 音量のバランスを整えて、まとまりのある音にする
- リバーブ・ディレイ → 音に残響を加えて、空間的な響きを作る
- ディストーション・歪み系 → ギターの歪みや、音を太くする加工
🔹 代表的なエフェクトプラグイン
- 【EQ】FabFilter Pro-Q 3、Waves API 550
- 【コンプレッサー】Waves SSL Comp、FabFilter Pro-C 2
- 【リバーブ】Valhalla Room、Lexicon PCM Native
エフェクト系のプラグインも、楽曲のクオリティを上げるために必要不可欠となります。
最初に導入するべきおすすめソフト音源
ここでは、バンドサウンドで使われる3大楽器、ドラム、ベース、ギターのソフト音源のサードパーティ製プラグインを、各楽器、厳選して1つずつご紹介します。
これらは筆者が実際に使用して効果を実感し、自信を持っておすすめできる製品です。
ドラム音源
TOONTRACK ( トゥーントラック ) / SUPERIOR DRUMMER 3

ドラム音源のおすすめはSuperior Drummer 3です。
生ドラムに関しては個人的には現状これ一択。ドラム音源の最高峰と言われる理由がよくわかります。
音質が別次元
まず驚くのが音のクオリティ。230GB超という膨大なサンプル量で、ドラムの一打一打が生々しいほどリアルです。複数のマイクポジションを自在に調整できるので、繊細な音作りが可能。特にスネアとシンバルの豊かな表情が素晴らしく、打ち込みとは思えない自然なドラムサウンドが得られます!
編集機能が超強力
ドラムエディターが秀逸で、グルーヴの微調整が簡単。内蔵のグルーヴライブラリも豊富で、人間的な演奏感をすぐに実現できます。さらに「Tracker」機能を使えば、オーディオからMIDIを抽出して編集もできるから、自分の叩いたドラムをさらに良くすることも可能です。
ミキシングも完結
エフェクトが豊富で、EQ、コンプレッサー、リバーブなどが内蔵されています。バスやセンドもDAW内部と同じように設定できるので、SD3だけでほぼミキシングが完結します。マルチアウト出力にも対応しているから、外部でさらに細かい調整も可能!
カスタマイズ性
拡張性も抜群で、追加のSDXやEZXと組み合わせれば、さらに多彩なキットが使えます。自分好みのキットを作成する楽しさもあります!
少し気になる点
価格と容量の大きさがネックかも。また、初心者には機能が多すぎて最初は圧倒されるかもしれません。でも、その分だけ長く使える深みがあります。
まとめ
本格的なドラムサウンドを求める人には間違いなく最高の選択です。特にロック、メタル、ジャズなど生ドラムのリアルさが求められるジャンルで真価を発揮します。一度使うと「もうこれなしでは作れない!」と思うこと間違いなしの超優秀プラグインです!バンドサウンド系を作る機会が多い方は絶対持っておきたいです。
ベース音源
SPECTRASONICS ( スペクトラソニックス ) / Trilian

ベース音源のおすすめはこちら。
サウンドの幅が半端ないです。アコースティックベースからエレキベース、シンセベースまで、とにかく音色の幅が広いです。特に生ベースのサンプリングクオリティが素晴らしく、フレットレスの滑らかな音から、指弾き、ピック弾きの違いまできちんと再現されています。スラップも超リアルです。
演奏性の高さ
アーティキュレーションの切り替えが自然で、実際のベーシストが弾いているような表現ができます。ゴーストノートやハーモニクス、スライドなども簡単に再現できて、打ち込みとは思えないフレーズが作れます。
使いやすさ抜群
インターフェースは直感的で、初心者でも迷わずに操作できます。プリセットも豊富なので、すぐに理想のベースサウンドを見つけられます。さらに、Omni-sphereと同じエンジンを使っているので、操作感に一貫性があって便利です。
音作りの自由度
内蔵エフェクトが充実していて、アンプシミュレーター、EQ、コンプレッサーだけでなく、モジュレーション系エフェクトまで揃っています。これだけで完成度の高いベースサウンドが作れるのが魅力的!
気になる点
容量が大きいので、インストールには時間がかかります。また、価格は安くないですが、この内容を考えると十分な価値があります。
まとめ
どんなジャンルでも活躍する万能ベース音源です。特に本格的な生ベースサウンドを求める人には絶対おすすめ。一度使うと他のベース音源に戻れなくなるくらい、クオリティと使いやすさに優れています!
エレキギター音源
AMPLE SOUND ( アンプルサウンド ) / AMPLE GUITAR SC III

エレキギターのオススメはこちら。いい味だしてます。
音がリアル過ぎる!
Fender Stratocaster 50th Anniversary をサンプリングしたこの音源、まじでリアル。ストロークの厚みからフィンガーピッキングの繊細さまで完璧に再現してます。スライドやハンマリングもキースイッチで簡単操作できるから、打ち込みなのに生演奏っぽさ満点です!
超使いやすい
インターフェースが直感的で、ギター弾けない人でも全然大丈夫。ストローク機能が特に優秀で、アルペジオもポンポン打ち込めます。コード認識機能もあるから、キーボードで弾いてもギターっぽい響きになります。
音作りも自由自在
マイク位置調整、EQ、コンプレッサーなど内蔵エフェクトも充実。アンプシミュレーターやリバーブも入ってるから、これだけでも十分な音が作れます!
少しだけ気になるところ
パソコンのメモリを結構食うので、複数トラックで使うならそれなりのスペックは必要かも。
まとめ
フォーク、ポップス、カントリーなんかで特に輝きます。値段はちょっとお高めですが、この音質と使いやすさなら全然アリです!ギター弾けなくても超リアルなギターパートが作れるのが最高のポイントです!
まとめ
どの音源も決して安くはないですが、これからDTMを本格的にやっていきたい!という人は、ケチって安い音源を買うよりこの3点を揃えることを強くオススメします。
安い音源を買っても、結局音が微妙だったりインターフェイスが使いづらかったりして使わなくなると、PCの容量を食ったり、無駄に使用感を覚えたりしなければならなかったり、アンインストールも手間だったりで本当に良いことないので、最初は各楽器1種で良いので、間違いない音源を購入してその音源の使い方を極めた方が絶対に良いです。
そして、DTMの表現力をさらに高めたいなら、プロから直接学ぶのが一番!
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